- 車の売却前に洗車をすると買取価格は高くなるのか?
- 車を売却する前に車内清掃をする意味はあるのか?
- 車の汚れは査定額に影響が出るのか?
- 車を下取りに出す前にはどれくらい掃除をしておけば十分なのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では車売却と洗車について詳しく説明していきます。
1.車の売却前に洗車や車内掃除をすることで査定額はアップするのか?
どうせ車を売るなら少しでも高く売りたいと思うのは当然のことです。
車の売却前に手軽にできることの一つに洗車や車内掃除があります。
「車を高く売るために洗車や掃除をしたほうがいい」とよく言われていますが、本当に査定額をアップさせることができるのでしょうか?
結論を言いますと、洗車や車内掃除をしても査定額には直接影響を及ぼしません。
・車の内装の汚れには減点がある
車を売却する前に洗車や車内掃除をしても、査定額はアップしませんが、汚れに対しての減点はあります。
汚れの内容 | 減点 |
内装部分の傷 | 10点 |
シール、テープ、接着剤等の跡のあるもの | 10点 |
ハンガーパイプのついているもの | 10点 |
異臭(タバコ、ペット、芳香剤等)があるもの | 40点 |
ペット等の毛が付着しているもの | 40点 |
天井、内張り等にタバコのヤニが付着しているもの | 40点 |
内装に著しい汚れ | 5点 |
1cm未満のビス穴、たばこの焦げ跡、焦げ穴、破れ、ほころびが2個以 | 10点 |
シートにへたり、天井にたるみのあるもの | 10点 |
カードサイズ未満のシミ | 10点 |
バンの室内塗装 | 30点 |
バンの室内板金 | 小30点 大50点 |
※1点=1000円
またこのほかにも減点の対象はあります。
- 1cm以上のビス穴、店子の焦げ跡、焦げ穴、破れ、ほころび
- 1cm未満のビス穴、店子の焦げ跡、焦げ穴、破れ、ほころびが3個以上
- 樹脂製部品の割れ、カードサイズ以上の傷
- マット類の衰退が著しい場合又は欠品している場合
- カードサイズ以上のシミ、カードサイズ未満のシミが2か所以上
の場合には、その個所を交換もしくは張替えすることになります。
その交換・張替えにかかる費用分が減点となります。
減点数は箇所によりますが、10点~100点の減点があります。
このように車内の汚れに関しては、減点の基準が決められています。
しかし、車を売却する直前になって慌てて掃除をしたからと言って、これらの汚れがそう簡単になくなるわけではありません。
なので、車の売却前に慌てて洗車や車内清掃をしても直接的には査定額アップには繋がらないと思ったほうがいいです。
そもそも車買取業者が買い取った後、メンテナンスのついでに洗車をするので、素人ができるレベルの掃除はそれほど重要なポイントというわけです。
2.車の売却前に洗車や車内掃除をすることで間接的に査定額に影響する場合も
洗車や車内掃除をしたからと言って、査定額がアップするわけではありません。
だからと言って、汚い車のまま車を査定してもらうのはやめたほうがいいです。
というのもプロの査定士であっても、結局は「人」です。
外側も車内もきれいに掃除してある車なら
- きちんとメンテナンスされている車
- 大事にされている車
という風に思うのが普通でしょう。
逆に外側も汚い車内も食べかすやほこりまみれという車なら
- ろくにメンテナンスしていない車
- 雑に扱われている車
という風に思うのが普通です。
きちんとメンテナンスされている車とメンテナンスされていない車のどちらのほうが状態がいいか?
と言われたら、当然メンテナンスされている方の車ですよね。
洗車や車内掃除をしておくことで、良い状態の車であると査定士に第一印象で思ってもらえます。
そうなると査定が多少甘くなる可能性もあります。
査定の加点や減点は査定士のさじ加減で微妙に変わってきます。
少しでも高額買取を狙うなら、車を売却する前に洗車や掃除に手間をかけるよりももっと大事なことがあります。
それは複数の車買取業者の査定額を比較するということです。
車買取業者によって査定額が30万円以上も違ってくるケースは珍しくありません。
どれだけ丁寧に洗車や車内清掃をしても、車買取業者選びで失敗したら、相場よりも安く買い叩かれます。
3.車を売却する前にどこまで掃除をすればいいのか?
査定士に好印象を持ってもらうためには、どこまで車をきれいに掃除をすればいいのでしょうか?
あまりに手間をかけたりお金をかけたりしても、そこまで査定額がアップするわけではありません。
なので、何万円もかけてプロの業者にクリーニングをしてもらうなんてことは必要はありません。
基本的には普通の人ができる程度の洗車や車内掃除で大丈夫です。
・最低限やっておきたい掃除のポイント
・車の洗車について
普段から手洗いで洗車している場合には、いつも通りの洗車をすればOKです。
- 水をかけて大まかに汚れを落とす
- スポンジとカーシャンプーを使って優しく洗う
- 洗剤を落とす
- 拭き上げ
これくらいやればOKです。
普段手洗いでやっているわけではない場合はわざわざ道具を買いそろえるのはお金もかかります。
そういった場合には洗車機を使いましょう。
1000円以下で済ませられる洗車機でOKです。
高価な洗車機にかけてもその分査定額がアップするわけではないので、近くのガソリンスタンドにある安い洗車機で充分です。
・車内掃除について
車内掃除をするときには
- 掃除機をかける
- フロアマットを外して埃を落とす
- ダッシュボードやハンドルなどを拭く
- 内側の窓を拭く
- 消臭剤で消臭する
- トランク内のいらないものを処分する
これくらいやっておけば十分でしょう。
2~3時間もあれば終わると思うので、車の査定額がアップすることを祈ってきれいに掃除をしましょう。
・掃除をするときの注意点
掃除をしていると車の細かいところに目が向くので、今まで気づかなかった傷やへこみを発見することがあります。
一度目に入ってしまうと気になって、自分できれいにしようと考える人がいます
しかし、素人が下手に傷やへこみを修正してもムラができて余計に減点される可能性があります。
かといってプロに頼んで修理をしてもらった場合、結構高くつきます。
仮にプロに修理してもらっても修理代以上に査定額がアップすることはありません。
修理をするだけ損をするのです。
なので、掃除をしているときに傷やへこみを発見しても無理に直そうとするのではなく、そのままにしておきましょう。
傷やへこみについては「車売却時の傷やへこみの査定額への影響について」の記事の詳しく書いてあります。
まとめ
車の売却前に洗車や車内掃除をしても直接的に査定額がアップするわけではありません。
しかし、掃除をすることで若干査定が甘くなる可能性があるので、やって損はありません。
少しでも高く車を売りたいのであれば、洗車や車内掃除をしておきましょう。