- 車の所有者名義と異なる人でも車を売却することはできるのか?
- 所有者名義がディーラーやローン会社の車の売却方法とは?
- 車の所有者と使用者が異なる場合でも、車を売却することができるのか?
- 所有者が死亡している車の売却手続き方法とは?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では所有者名義が異なる車の売却方法について詳しく説明していきます。
そこで今回の記事では所有者の名義が違う車を売却する方法について詳しく解説していきます。
1.他人名義の車を売却できるの?
車の所有者と使用者が必ず同じとは限りません。
親の車をもらった場合やローンを組んだ場合などは名義が違うままになっていることが多いです。
ただそんな名義が異なる車を売却することはできるのでしょうか?
結論を言いますと、所有者の名義が異なる場合でも、車は売ることができます。
ただその場合には名義変更の手続きが必要となります。
名義が違ったままでは売ることができません
所有者の名義から売却者の名義に変えることで売却できるようになります。
・名義変更に必要な書類とは?
名義変更の際には所有者に3つの書類を用意してもらう必要があります。
- 譲渡証明書
- 委任状
- 印鑑登録証明書
この3つの書類を車の所有者に用意してもらう必要になります。
さらに移したい名義人も3つまたは4つの書類を用意する必要があります。
- 車庫証明書
- 車検証
- 印鑑証明書
- 委任状(本人が手続きを行う場合は不要)
譲渡証明書のテンプレート
譲渡証明書の記入例
委任状のテンプレート
委任状の記入例
これらの書類を持って、陸運局で手続きを行ってください。
細かい手続きの方法は陸運局に行って職員の方に聞くのが一番です。
丁寧に教えてくれるので、初めて名義変更を行う場合でも問題なく手続きを終えることができます。
とはいえ名義変更の手続きを自分でやるのは結構大変です。
仕事をしている人はなかなか時間がないと思います。
その場合には、名義変更の手続きを含めて車の買取店に代行してもらうことができます。
車買取業者の指示に従って書類を用意するだけでOKなので、多くの人が自分で手続きをするのではなく代行を依頼しています。
2.名義がディーラーやローン会社の場合の売却手続き方法とは?
所有者の名義がディーラーやローン会社の場合には、所有権解除と言って所有者の名義を自分に変更する必要があります。
所有権解除の手続きには少し時間がかかります。
場合によっては数週間かかることもあるので、車の売却する予定がある場合には早めにディーラーやローン会社に連絡をしたほうがいいです。
また所有権解除の手続きを行うには条件があります。
それは自動車ローンを完済していることです。
もしくは車の売却価格がローンの残りを上回っている必要があります。
つまり、車を売却した時点でローンが完済状態になることが求められます。
- ローンが残っているのか?
- 残っている場合はいくら残っているのか?
- 車の査定額はいくらで、売却すればローンを完済できるのか?
などは車を売る前に最低でもチェックしておきたいですね。
細かい手続き手順はローン会社やディーラーによって異なります。
多くの場合、ローン会社やディーラーに「所有権解除の手続きをしたい」と連絡をすれば、向こうから手続きに必要な書類が送られてくるので、それを返送すれば手続きが完了します。
詳しいことはこちらの記事で解説しています。
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3.所有者の名義が両親場合の売却手続き方法とは?
所有者の名義が両親や友人の場合にはさほど複雑な手続きはありません。
上でも紹介したように名義変更に必要な書類を用意して
- 陸運局で自分で手続きを行う
- 買取業者に手続きをお願いする
このどちらかの方法で車を売却することができます。
その手続きに必要な書類は車の売却に必要な書類と合わせて紹介します。
必要書類
- 納税証明書
- 自賠責保険証明書
- 車検証
- リサイクル券
- 印鑑(売却する人のもの)
- 身分証明書(売却する人のもの)
- 印鑑証明書(所有者のもの)
- 譲渡証明書(所有者の実印を押印)
- 委任状(所有者の実印を押印)
両親や友人に譲渡証明書や委任状を書いてもらうときには、国土交通省が公開しているテンプレートや記入例を参考にしてください。
譲渡証明書のテンプレート
譲渡証明書の記入例
委任状のテンプレート
委任状の記入例
親名義の車を売る場合の手続きについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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4.所有者が死亡した場合の売却手続き方法とは?
所有者が死亡した場合の売却手続き方法は少し複雑になっています。
所有者が死亡した場合、車は遺産扱いされます。
大まかな流れとしては、
- 遺産相続する
- 相続者に名義を変更する
- 車を売却する
という手続きの流れになります。
ちなみに相続者と売却する人が異なる場合には、その段階でも名義を変更する必要があります。
所有者が死亡した場合に必要な書類を紹介します。
必要書類
- 戸籍謄本(相続者全員の記載があるもの)
- 故人(親)の戸籍謄本
- 遺産分割協議書
- 印鑑証明書(相続者全員)
- 車検証
- 相続する方の住民票
- 相続する方の車庫証明書
この時の注意点としては、遺産分割協議書には相続者全員の実印が必要になります。
そのため相続者全員の印鑑証明書が必要になるので、少し厄介だともいます。
遺産分割協議書ついては、国土交通省が公開している書式を使ってください。
これらの書類を用意して、陸運局に持っていけば名義を変更することができます。
ちなみに買取店に代行をお願いする場合には、譲渡証明書と委任状は相続者全員分の実印が必要になります。
スムーズに手続きを終えるためにも、遺産分割協議書に実印を押してもらうときに一緒に押してもらえるように書類を用意しておきましょう。
譲渡証明書のテンプレート
譲渡証明書の記入例
委任状のテンプレート
委任状の記入例
まとめ
名義人が異なるどの場合でも普通に車を売却するよりも手続きは複雑になります。
初めて名義人が異なる車を売るときには、書類漏れなどが起こって二度手間になる可能性も高いです。
ひとまずどこの買取業者に売るのかを決めてから、買取業者に相談しつつ手続きを進めるのが一番スムーズに済みます。
また書類を用意するのにも時間がかかるので、早めに買取業者を見つけておきましょう。