- 車売却時に走行距離はどれくらい査定額に影響するのか?
- 走行距離が5万kmを超えると車の買取価格が大幅に下がるって本当?
- 走行距離が10万km、20万kmの車を売却しても値段がつかないのか?
- 走行距離がどれくらいだと車の下取り価格はアップするのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では車売却と走行距離について詳しく説明していきます。
1.車売却時にどうして走行距離が影響するのか?
車を売却するときに走行距離は大きく影響します。
それはなぜかと言いますと、走行距離が長くなるとそれだけ車の様々な部品が痛むからです。
逆に走行距離が短ければ、部品の痛みも少なく済みます。
結局買い取った車はそのあと中古車として市場に出されます。
その時に状態がいい中古車のほうが売れやすいので、査定額がアップするのです。
状態が悪い中古車だと売れにくいので、査定額がダウンしてしまいます。
それではどれくらいの走行距離で査定額に影響してくるのかということについて詳しく説明していきます。
2.走行距離がどれくらいだと査定額アップになる?
車を売却するときに走行距離というのは一つの指標の一つというのは多くの人が知っていると思います。
しかし、どれくらい査定額に影響があるかは知らない人が多いと思います。
何となく影響がありそうと思っているくらいじゃないですか?
車売却時の走行距離の一つの目安が1年で1万kmです。
普通に車に乗っている場合、これくらいが平均的な数字と標準走行距離であれば、加点も減点もありません。
標準走行距離からずれると、査定額に影響があり、
- 1年で1万km以下なら査定額がアップ
- 1年で1万km以上なら査定額がダウン
という特徴があります。
3年で3万km、5年で5万kmというのが目安というわけです。
・走行距離による査定額の加点・減点について
1年で1万kmを超えたらすぐに大幅に査定額がダウンするというものではなく、どれくらい標準走行距離からずれているのかによって査定額の加点と減点の数字が変わってます。
例えば、登録年数5年の車の場合の走行距離の加点・減点の数字は以下のようになっています。
走行距離 | 加点・減点 |
5000km | 12 |
10000km | 11 |
15000km | 9 |
20000km | 8 |
25000km | 6 |
30000km | 4 |
35000km | 0 |
40000km | 0 |
45000km | 0 |
50000km | -3 |
55000km | -5 |
60000km | -7 |
65000km | -9 |
70000km | -11 |
75000km | -13 |
80000km | -15 |
90000km | -18 |
100000km | -21 |
引用:JAAI ※1点=1000円
このように年式に対して走行距離が少ない場合には、査定額アップにつながります。
逆に年式に対して走行距離が多い場合には、査定額はマイナスになってしまいます。
ただ査定額は走行距離だけによって決まるわけではないので、仮に走行距離が長くてもきちんとメンテナンスされて状態がよければ、査定額への影響も少なくなります。
・実際に査定額を調べてみました
上で紹介したのは基準値ですが、実際にはどれくらい査定額に影響が出るのかを調べてみました。
ナビクルというサイトで、走行距離と査定額についての関係性を調べてみました。
車種情報
- トヨタ ヴォクシー
- 年式:2014年式
- グレード:V7人乗り
- 購入時期:2014年8月
- 新車価格:280万円
- 調べた時期:2019年8月
走行距離 | 査定額 |
1万キロ | 188.3万円 |
2万キロ | 168.1万円 |
3万キロ | 156.3万円 |
4万キロ | 147.9万円 |
5万キロ | 141.4万円 |
6万キロ | 136.1万円 |
7万キロ | 131.6万円 |
8万キロ | 127.7万円 |
9万キロ | 124.2万円 |
10万キロ | 121.2万円 |
参考)ナビクル
購入時期から5年という想定で調べてみました。
JAAIの基準では1万キロの場合、11点の加点(11000円)です。
しかし、1万キロと5万キロの査定額を見ると47万円も査定額が違います。
このように実際の値とは大きくずれていることが分かります。
もちろんナビクルの値も参考値なので、注意してください。
いずれにしても走行距離が増えれば増えるほど、査定額が下がる傾向があります。
実際には買取業者によって判断基準も変わるので、複数の買取業者の査定額を比較してどこに売るのか決めることをお勧めします。
3.走行距離が5万kmを超えると車の査定額が一気に下がるって本当?
一般的に「走行距離が5万kmを超えると一気に車の価値が下がる」と言われています。
しかしこれは本当のことなのでしょうか?
5万kmを超えたから一気に査定額が安くなるというわけではありません。
単純に走行距離が延びることによって生じるマイナスポイントでしかありません。
多くの買取業者の意見では5万kmを超えたからと言って一概に安くなるわけではないというのがほとんどです。
走行距離は一つの目安でしかないということです。
基本的には年式や車種、コンディションなどの他の要素も含めて総合的に査定額は提示されます。
ただ中古車を購入する側からすると、走行距離が5万kmを一つの境目と見ている人が多いのは事実です。
そのため査定額にも影響がないわけではないと考えられます。
例えば、4万9000kmと5万100kmの車を比べたら、違いはたったの1100kmですが、買取価格に数万円以上の違いが出る可能性があります。
そのため5万km前であれば一度査定に出してみて、どれくらいで売れるのかチェックしてみるのもいいと思います。
満足できる金額なら売って車を買い替えるのもいいと思います。
こちらの一括査定サイトを使うことで、相場だけでも調べてみることをお勧めします。
4.走行距離が10万kmを超える車は値段がつかないのか?
「10万kmを超えるとほとんど車の乗れないので価値がない」と言われています。
しかし、走行距離が10万kmを超える車であっても、買い取ってもらえる可能性は非常に高いです。
現代では車の性能も向上しており10万kmを超えてもまだまだ十分に走れる車のほうが多いです。
実際に15万km、20万kmでも問題なく走っている車も多いです。
特に東南アジアなどの海外では日本の中古車は人気が高く、10万kmを超える車であっても平気で乗っている人が多いです。
そういった販売ルートを持っている買取業者であれば、10万kmを超える車であっても高額買取が期待できますね。
過走行車でも高額買取してもらえる業者を見つけるためにも複数の業者の査定額を比較することはをお勧めします。