- 車売却でステッカーやシールは査定額に影響するのか?
- 車売却で剥がしてはいけないステッカーやシールの種類とは?
- 燃費基準達成車や低排出ガス車のステッカーが貼ってあると車の買取価格がアップする?
- 車を下取りの前にステッカーやシールをきれいにはがす方法とは?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では車売却時のステッカーやシールについて詳しく説明していきます。
1.ステッカーやシールが張ってある車はマイナス査定されるのか?
車が自分のものになった時、ステッカーやシールを貼って車に個性を出すのも車を乗るときの楽しみの一つです。
ただそのステッカーやシールは車を売却するとき影響が出るのでしょうか?
査定額が安くなってしまうのであれば、剥がしておきたいという人も多いと思います。
結論を言いますと、ステッカーやシールが貼ってあるとマイナス査定される可能性があります。
その理由は3つあります。
・ステッカーやシールをはがす手間がかかる
車買取業者が買い取った車を再び市場に出すとき、当然ステッカーやシールは剥がされます。
その手間がかかる分だけ、査定額に影響が出る可能性があるのです。
プロがやれば大した手間ではないので、ステッカーやシールが少し張ってある程度では査定額に影響しないこともあります。
・傷が隠してあることが多いため
細かい傷や擦り傷などをステッカーで隠すことはよくやられる行為の一つです。
ステッカーやシールが貼ってあると「その下に傷があるのでは?」と査定士が疑って減点される可能性があります。
ステッカーやシールの下に傷があるかどうかは、買い取って剥がしてからじゃないと分からないという点が困るんです。
特に買い取った後に査定額を減額するとトラブルが起こりやすいので、あらかじめ減点しておこうと考える人も多いのです。
余計なトラブルを防ぐためにも傷を隠している場合には、査定士の人にあらかじめ伝えておきましょう。
・ステッカーの貼り付け跡が残るため
基本的に紫外線によって塗装は劣化します。
ムラなく劣化するのであれば気にする人は少ないのですが、ステッカーが貼ってあった部分だけ色が違うとなると気になる人は多いです。
その部分の修正に手間やお金がかかるので、減点されやすいのです。
このような理由があるためステッカーやシールが貼ってあるとマイナス査定になる可能性があります。
念のため剥がしておいたほうが、車を安く買い叩かれるのを防ぐことができますよ。
中には「ステッカーやシールが張ってあるくらいではマイナスにはならない」という車買取業者もあるので、絶対にマイナス査定になるわけではありません。
もし車を高く売りたいのであれば、複数の車買取業者に見積もりをとることが大切です。
こちらで紹介している一括査定サイトを使ったことで、30万円以上高く売ることに成功した人も大勢います。
もし車の売却を考えているのであれば、とりあえず相場だけでも調べてみることをお勧めします。
2.車売却時に剥がしてはいけないステッカーもある
車を購入した後に、自分で貼ったステッカーは基本的にはがしたほうがいいです。
ただあらかじめ付いているステッカーには剥がしてはいけないものもあります。
- 車検標章ステッカー
- 車庫証明ステッカー
この2つのステッカーは剥がさずにそのままにしておいた方がいいです。
車検標章ステッカーと車庫証明ステッカーは貼っておくことが法律により義務付けられています。
車検標章ステッカーは道路運送車両法により貼っておくことが義務付けられています。
万が一貼っていないと、50万円以下の罰金に科せられます。
第六十六条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。
引用:道路運送車両法
車庫証明ステッカーは「自動車の保管場所の確保等に関する法律」により張り付けることが義務付けられています。
ただ車庫証明ステッカーの場合は、貼っていなくても特に罰則はありません。
第六条二項 前項の規定により保管場所標章の交付を受けた者は、国家公安委員会規則で定めるところにより、当該自動車に保管場所標章を表示しなければならない。
・剥がしても問題ないステッカーとは?
このほかにも購入したときについているステッカーがあります。
- 購入元のディーラーのステッカー
- 燃費基準達成車のステッカー
- 低排出ガス車のステッカー
これらのステッカーは剥がしても大丈夫なステッカーです。
低排出ガスや燃費基準クリアはステッカーに意味があるのではなく、車そのものに意味があります。
ステッカーを剥がしてあっても、燃費やガスの排出量が変わるわけではないので、査定額にも影響を及ぼしません。
それに車を買うときにディーラーに貼らないように言っておけば貼られないくらいの価値がないものなので、ステッカーが貼っていなくても問題ありません。
3.車の売却前にステッカーやシールをきれいに剥がす方法は?
車を売却するときに少しでも高く売りたいのであれば、ステッカーやシールは剥がしたほうがいいです。
しかし、ドライバーやヘラなどを使って強引に剥がそうとすると車を傷つけることになります。
車を傷つけてしまったらマイナス査定になるのは確実です。
なので、無理にステッカーやシールを剥がそうとするくらいなら、そのまま売却したほうが減点は少なくなります。
・ドライヤーやお湯で温めてから剥がす
ステッカーやシールを張っている粘着部分はドライヤーやお湯で温めると、粘着力が弱くなります。
粘着力が弱くなってからゆっくりと剥がすときれいに剥がすことができます。
ただ車に貼るステッカーやシールは夏場の高温時になっても剥がれないように強力なノリが使われていることがあります。
そうなるとドライヤーやお湯で温めてもなかなか剥がれないことがあります。
表面だけ剥がれてノリの部分だけくっついているということもあり得ます。
強力なノリが使わている場合には、次で紹介するステッカー剥がしで剥がすことをお勧めします。
・ステッカー剥がしを使って剥がす
強力なノリが使われている場合や簡単にきれいにはがしたい場合には、ステッカー剥がしを使いましょう。
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ステッカー剥がしを使うときの注意点としては、塗ってすぐに剥がれるわけではないということです。
ステッカーやシールに液体が浸透することではがれやすくなるので、塗ってから少し時間を置く必要があります。
もしくは塗っては剥がす、塗っては剥がすを少しずつ繰り返すことで剥がすこともできます。
塗ったら一瞬できれいにはがせると思っているとイメージが違うかもしれないので、注意してください。