- 自動車保険の無保険車傷害特約に入る意味はあるのか?
- 任意保険の無保険車の割合はどれくらいいるのか?
- 自動車保険の無保険車傷害特約の補償内容とは?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では自動車保険の無保険特約について詳しく説明していきます。
1.自動車保険の無保険車傷害特約とは?
自動車保険の無保険車障害特約とは、交通事故を起こしたときに相手が任意保険に入っていない場合に役に立ちます。
交通事故を起こした相手が、対人賠償保険に入っていない、保険金を支払うだけの財力がないなどの理由で、まともな賠償金を支払ってもらえない時に、保険金を支払ってもらえる特約になります。
無保険車障害特約の支払限度額は2億円で設定されていることが多いです。
・無保険車傷害特約の補償の対象とは?
無保険車とは、一言で言うと対人賠償保険に入っていない車やバイクのことを指します。
厳密な無保険車障害特約の補償の条件は以下のようになっています。
- 任意保険の対人賠償保険に入っていない場合
- 任意保険の対人賠償保険に入っていても、契約の条件が理由で保険金が支払われない場合
- 任意保険の対人賠償保険に入っているが、損害額が補償金額を上回る場合
- ひき逃げや当て逃げなどで加害者が特定できない場合
2.任意保険の無保険車の割合はどれくらいなのか?
任意保険の加入率
- 対人賠償保険:73.8%
- 対物賠償保険:73.8%
- 搭乗者傷害保険:34.0%
- 車両保険:43.2%
- 人身傷害保険:67.0%
この値を見ても分かるように、およそ4分の1が任意保険に未加入となっています。
3.自動車保険の無保険車傷害特約に入る意味はあるのか?
交通事故を起こした相手がきちんと任意保険に入っているのであれば、無保険車傷害特約は無意味になります。
仮に交通事故を起こしたとしても、相手がきちんと賠償してくれるので。
しかし、上でも説明したように、無保険車の車は4分の1もあるということは、交通事故の4分の1は無保険車が関わってくるわけです。
無保険車と交通事故を起こす確率は決して低くはないということになります。
交通事故を起こした相手が無保険車の車の場合、仮に損害賠償請求をしてもきちんと賠償金を支払ってくれない可能性が高いです。
結局どれだけ高額な損害賠償請求をしても、相手に支払い能力がなければ、支払ってもらうことができません。
一応、自賠責保険で最低限度の保険金を支払ってもらうことはできます。
ただそれでは不十分ということも多いので、念のために無保険車傷害特約をつけることをお勧めします。
ちなみに人身傷害補償特約に加入している場合、無保険車に限らず交通事故を起こしたときに、補償を受けることができます。
過失の割合に関係なく、保険金を支払ってくれるので、交通事故を起こしたときには安心です。
なので、人身傷害補償特約に加入している場合には、無保険車障害特約に入る必要はないです。
もし他の保険会社に切り替えるのであれば、同じ補償内容で保険料を安くすることも可能です。
自動車保険料を安くする方法については「自動車保険の見積もり比較で相場より安い保険を選ぶだけは後悔する」の記事で詳しく説明しています。