車のナンバープレートには色々な意味があります。
色であったり、番号によって分類されていて、それによって税金なども変わって来ます。
ここではそんなナンバープレートの隠された意味の確認をして見ましょう。
1.車のナンバー別の意味は?分類番号の意味は?
車のナンバープレートには普段意識しない意味が隠されているのはご存知でしょうか。
ナンバープレートには大きく分けて4つの項目が記されています。
1つは地名です。
ご当地ナンバーなんていう珍しい地名をつけることも流行ってきていますよね。
基本的には各都道府県の管轄の数によって分けられています。
その地名の右隣にある数字2ケタ~3ケタのものがありますね。
これを分類番号と言います。
後ほど詳しくご説明しますが、この3ケタには多くの情報が隠されています。
一番大きな4ケタの数字があり、それを一連指定番号と呼んでいます。
その一連指定番号の左側にひらがなの表記があります。
これがナンバープレートの文字の構成です。
分類番号の数字3ケタ、かなり前のものでは2ケタのものもありますが、たくさんの情報が隠されています。
この分類番号の3ケタは例えば希望ナンバーかどうかを見分けることができるのです。
希望ナンバーとは、その車に乗る人が通常のナンバープレートの代金から追加で割り増しの金額を払うことで番号を選べることです。
番号によっては抽選もありますが、基本的には待っていることさえできるのであれば希望のナンバーを得ることができます。
そして識別番号にはこのように表示されます。
- 1~3ナンバー: ○10~○98
- 4、5、8ナンバー: ○10~○79
- 6、7ナンバー: ○00~○79
- 軽自動車の4~8ナンバー: ○83~○99
この○の部分にはそれぞれの番号が入ります。
なので、「品川330か1234」というナンバーがあったならそれは希望ナンバーということです。
逆に、「品川303き1234」というナンバーがあれば相当運が良い車の持ち主であると言えると思います。
単純に1/9999の確率でその番号をもらうことができたということですね。
このロジックを理解してからナンバープレートをみるとどういった意図でその番号をつけたのだろうかと感じることが楽しくなってきます。
単純に「品川330あ・117」というナンバープレートがあったとすれば誰かの誕生日が1月17日なのかななどです。
また、分類番号3ケタの一番左側の数字は大きさを表しています。
普通自動車は1ケタ目の数字が1、2、3のナンバーとなっていたり、小型自動車も同様に4~7のナンバーの違いがあり、それは排気量の違いとなっています。
サイズと排気量が以下の基準を全て満たすものが小型自動車、コンパクトカーとなります。
長さ: 4.70m以下、幅: 1.70m以下、高さ: 2.00m以下、総排気量: 2,000cc以下です。
このうち、どれかひとつでも基準を超えると小型自動車ではなくなり、普通自動車という部類になってしまいます。
例えば、排気量が1,500ccの小型車向けでも幅が2mと普通自動車並みにあったら普通自動車の分類になります。
2.車のナンバープレートの色の意味は?
では識別番号などの文字の情報はわかってきたところで、ナンバープレートにはもう1つ重要なファクターが存在します。
それはナンバープレートと文字の色です。
基本的にはナンバープレートの色の違いは自家用か営業用かの違いによるものです。
またさらに軽自動車か普通自動車かの違いによっても色が定義されています。
- 白地に緑文字であれば自家用自動車、商用車の分類
- 黄色地に黒文字であれば自家用軽自動車 軽商用車
- 緑地に白文字であれば営業用車
- 黒地に黄色文字であれば営業用軽自動車
- 青地に白文字であれば外務省用車
上の4つの意味を知っている人は多かったかもしれませんが、外務商用車に特別な色の存在があるのは初耳の方も多いんじゃないでしょうか。
ところで、ざっと色分けをしてみましたが、営業車と商用車の違いとは何かご存知ですか?
自家用と商用は一緒になっていて、営業車だけが別になっているのがわかります。
では営業車とはどんな車のことでしょうか。
運送業や運搬業など運ぶことを業務としている自動車は営業車に該当します。
運送用のトラックやバス、タクシーなどでも使用する車は営業車となります。
これらの車は緑ナンバーと呼ばれるものたちですね。
では商用車とはどんな車のことでしょうか。
消防車や救急車などの、自らが働く車の場合は商用車として白色のナンバー扱いのままです。
商用でも商売に使う車という意味ではなくて、その車自体で生業にするかどうかの違いで色が変わっているということですね。
3.車のナンバー別の税金はいくら?どうして金額は変わるの?
車のナンバー別に色や識別番号によって税金の金額も変わってきています。
実は3ナンバーの車の税金が高い、5ナンバーの車の税金は安いなどと言われてきたのを聞いたことがある方はいらっしゃると思います。
しかし、識別番号の100のケタによっては税金の金額は定められておらず、排気量によって税金の値段は変わってきます。
例えば自動車税に関しては1000ccから500cc増えるごとに税金が加算されていくように設定されています。
ですので、1000cc未満では29500円のものが1500cc未満であれば34500円、2000cc未満が39500円と5000円ずつ上がっているのがわかりますよね。
また、軽自動車になると軽自動車税の位置付けになるので、軽自動車は10800円となっています。
4.車のナンバーは選べるの?縁起が良いナンバーは何?
車のナンバーは選べるようになっているのでしょうか。
できれば新車で購入した際であるなら演縁起が良いものにしたいですよね。
車の購入をして納車をする日は必ず大安でなければいけないなど、そういった縁起を大切にされる方は当然ナンバーにも拘りますよね。
実際には希望ナンバー制度というのがあるので、ナンバープレートの番号は好きな数字に変えることができます。
ただし、変えることができるのは4ケタの数字のみで、それ以外の平仮名や識別番号などを変えることはできない。
まず申し込みをするのであれば、希望ナンバー専用のサイトがあります。
そこで希望ナンバーにするためにまずすることとしてインターネットでの申し込みがあります。
多くの番号ではそのまま5営業日ほどで登録が完了するのですが、珍しい番号やぞろ目などは抽選になってしまう可能性が高いです。
例えば東京地区では毎週月曜が抽選の日になっているのですが、1週目で希望の金額が出る方もいれば、1ヶ月抽選で選ばれない方もいるんでしょう。
いつ当たるのかもわからないので月曜日に抽選結果を待たないといけませんね。
ちなみにバイクは希望ナンバー制度がまだなく、どうしてもお客さんに希望ナンバーをしたいと言われたら連番になっている関係上その番号になるまでひたすら待つことになります。
業者さんの努力があって二輪は希望ナンバーのような制度がまかり通っているのですね。
5.車を廃車するときナンバープレートを返却義務はあるの?返却しないとどうなる?
車のナンバープレートのことがだいぶわかってきましたね。
ナンバープレートに愛着が湧きすぎて、車の廃車の際などには返却義務はあるのでしょうか。
廃車にする場合には、ナンバープレートは返却しなければいけません。
ナンバープレートを返却しない限り、正式に廃車できないので税金の請求が届きます。
車のナンバープレートを返却しないとなんらかの犯罪に使われる可能性があるからです。
海外ではナンバープレートを手元に残すこともできるみたいですが、日本では無理なのであきらめましょう。