- 燃費の悪い車から燃費のいい車に買い替えたほうがいいのか?
- 燃費の悪い車は維持費がかかるから損をする?
- ハイブリットカーやエコカーなどの燃費が安くなる車のほうがお得?
- 燃費の悪い車と燃費のいい車ではどれくらい維持費が変わってくるのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では車買い替え時における燃費について詳しく説明してきます。
1.燃費の悪い車から燃費のいい車に買い替えた場合のガソリン代の違いはどれくらい?
まずは燃費の悪い車から燃費のいい車に買い替えた場合のガソリン代の違いを見ていきたいと思います。
平均の走行距離は1年約1万キロと言われているので、これを参考に「年間のガソリン代」を計算していきます。
年間のガソリン代を求める計算式
年間のガソリン代=(年間走行距離)÷(1L当たりの走行距離)×(1L当たりのガソリン代)
年間走行距離10000km、ガソリン代120円で計算した結果が以下の通りになります。
参考
・「燃費30km/L」の車Aの場合
10000km÷30km/L×120円=40000円
・「燃費20km/L」の車Bの場合
10000km÷20km/L×120円=60000円
・「燃費10km/L」の車Cの場合
10000km÷10km/L×120円=120000円
「燃費30km/L」の車と「燃費10km/L」の車の年間のガソリン代を比べると1年間に8万円の差があることが分かります。
仮に7年車に乗った場合56万円の差が出ることになります。
このように燃費が3倍近く違う場合には燃費がいい車のほうが圧倒的に維持費が安くなります。
しかし「燃費30km/L」と「燃費20km/L」を比べた場合、年間のガソリン代の差は2万円のみです。
7年乗った場合でも差は14万円となっています。
これってあんまり安くならないと思いませんか?
車の維持費を考えるのであれば、燃費がよいほどに維持費は安くなります。
しかしある一定以上の燃費の良さがあれば、それほど維持費には影響してきません。
燃費ばかりに目を向けて車を選ぶというのはあまりお勧めしません。
燃費のほかにも乗り心地や運転のしやすさ、デザインなど重視するべきポイントはあると思います。
燃費にこだわり過ぎずに車を買い替えたほうがいいですよ。
2.燃費のいい車に買い替えても損することがあるって本当?
燃費のいい車に買い替えれば安くなると考える人は多いですが、実は燃費のいい車に買い替えると損をするケースがあります。
確かに燃費のいい車に買い替えることで維持費を安くできますが、燃費のいい車は車の購入費用が高くなります。
例えば、同じ車種でもガソリンモデルとハイブリットモデルの両方が出ていることってありますよね。
ハイブリットモデルのほうが燃費がよくなり維持費を下げることができます。
しかし、ガソリンモデルとハイブリットモデルの車両本体の価格差は40万円~50万円ほどあることが多いです。
ガソリンモデルとハイブリットモデルの燃費の差は7~8km/Lほどが多いです。
年間のガソリン代の差は14000~16000円前後となります。
これを回収しようと思ったら30年近くかかります。
実際にはエコカー減税などの優遇措置があるのでそこまでかかりませんが、それでも車両本体の価格差を埋めるのには10年近くかかる場合がほとんどです。
車の平均的な買い替えタイミングは7年ほどなので、回収する前に車を売ってしまう人のほうが多いというわけです。
燃費の良さを気にするのもいいですが、車にかかるトータルの費用で考えると損をすることもあります。
燃費がよくて安い車もありますから、燃費にこだわるときには車両本体価格も意識しましょう。