車のバッテリーが上がるのは、よくある車トラブルのトップ3の中に入ります。
いざ車のバッテリーが上がると焦ってしまいますよね。
車のバッテリートラブルで困らないように、車のバッテリーがどうすればあがってしまうのか、あがってしまうための防止方法があるのかなどを紹介したいと思います。
1.車のバッテリーが上がる原因は何?どれくらいの時間で上がるの?
車のバッテリーが上がる原因は一体何なのでしょうか。
一概にこれだと言うことは難しいですが、私の経験上圧倒的に多かった事例をご紹介いたします。
まずはなんと言ってもヘッドライト消し忘れが多いでしょう。
ヘッドライトは消費電力も多く、バッテリーの容量をたくさん食ってしまうのでより注意が必要です。
夜だとすぐ気づける反面、昼だと外も明るいので気づかずに駐車して次に乗車するときにはバッテリーがあがっていたなんてことは多いです。
実際に救援に来てみて、ドアを開けてみて最初に私が見るのが車のヘッドライトのスイッチがオンになっているかどうかです。
最近はヘッドライトもLEDになってきているので消費電力も少なく、バッテリーが上がりにくいとはいえ、何時間も付けっ放しにしていると上がっていますでしょう。
次に多いと私が感じているのはルームランプの消し忘れです。
何か暗い中で探し物があってルームランプをつけたまま車を離れてしまうことや、しっかり閉めたはずのドアが実はしっかり閉まっていなくてドアオープンの状態でルームランプがつきっ放しの場合などです。
本当の最近の車はLED電球が標準になってきていますが、まだ世の中の車の標準は圧倒的に豆電球だと思います。
豆球自体は本当に小さい電球ですが、それもずっとつけ続けているとバッテリーの消費が行われて上がってしまうということです。
最後に事例としてあげたいのが、イグニッションキー状態のままお車を離れられるという状態です。
イグニッションキーの状態とは、エンジンはついていないが電気だけはエンジン始動時と同じ状態にする状態のことです。
板カギタイプの車のカギを使ったことがある方はわかるかと思いますが、お車のカギを回すと何段階か回す必要があります。
カギを回し切るとエンジンが始動しますが、その一歩手前の状態のことです。
なぜこの状態で放置して車を離れる人がいるのでしょうか。
それはスマートキーになったことでカギの抜き差しがなくなったためです。
急いでいる時などにシフトをドライブレンジやニュートラルに入れてサイドブレーキを引き、エンジンストップボタンを押すと完全に車が停止状態と勘違いしてしまうのです。
またスマートキーなのでそのまま外に出て行ってしまうことができるのでこのようなことが起こるのです。
では、お車を放置してどのくらい時間が経つとバッテリーは上がるのでしょうか?
厳密なことを言うとバッテリーの状態と容量、消費電力量によるのでわからないのです。
ここで紹介するのは一つの目安だと思ってください。
- エアコン(送風):1~4時間
- ヘッドライト:1~4時間
- スモールライト:3~12時間
- ルームライト:6~36時間
- オーディオ:6~36時間
- カーナビ:3~12時間
バッテリーが劣化していたり、バッテリーの容量にもよるので、基本的にはつけっぱなしで放置しないように心がけましょう。
2.車のバッテリーが上がった時のチェックポイント
車のバッテリーが上がった時にチェックするポイントはどのあたりにあるのでしょうか。
まず本当にバッテリーが上がったためにエンジンが始動しなくなったのか、ドアがキーレスエントリーができなくなっただけなのかなどを確認しないといけません。
特にキーレスエントリーの作動不良は電磁波などの影響を受けやすく、またキーレスエントリー自体の電池がなくなったということも考えられるからです。
キーレスエントリーが正常であることを確認して、いよいよ車内からボンネットを開け、バッテリーをチェックします。
色々とチェックの仕方はありますが、まず電圧をチェックするにはプラス端子とマイナス端子を繋いでチェックする機械式のチェッカーが存在します。
技術系のお仕事をされている方でしたら持っていることは多いかと思いますが、みなさんが持っているとは限りませんよね。
そのほかにも鉛バッテリーはバッテリー内部の比重が重要になります。
バッテリー液を少し垂らして比重をチェックするものも巷には存在しています。
いずれもチェック方法は素人の方には難しいのと、少し危険が伴うこともあるため専門のディーラーなどの整備に任せる方が良いでしょう。
3.上がった車のバッテリーを復活させる充電方法について
実際に車のバッテリーが上がってしまった場合には復活をさせることは可能なのでしょうか。
新車を購入して間もない方や、バッテリーを交換して間もない場合は復活することが多いでしょう。
もしバッテリーを交換してある程度の期間が経ってからバッテリーが上がってしまった場合はあまり復活は望めないかもしれません。
一時的にどこかに運ぶために充電を試みるのは良いかもしれませんが、決して乗り続けられる保証がないので交換を強くお勧めします。
バッテリーはエンジンが始動してオルタネーター、ジェネレーター、またはダイナモと呼ばれるところで電気を発電してそれを蓄えることができます。
そのエンジンの始動をするのにバッテリーから電気を消費するわけですが、一度エンジンが始動をしてしまえばオルタネーターが正常に作動すれば充電することができます。
一度上がってしまったバッテリーはしばらくエンジンをつけっぱなしにして充電が完了するまではエンジンを止めないようにしましょう。
ちなみにしばらくエンジンの回転数が高い状態を保つような運転をしてあげるとより充電の速度は早まります。
基本的に車はスピードを出す際にエンジンの回転数をあげ、回転数をあげるとその動力がオルタネーターに伝わり発電がより大きく行われるためです。
4.車のバッテリーブースターの使い方
では実際に車のバッテリーを充電するための最初のエンジンの始動はどうすれば良いでしょうか?
こればかりは自力で発電することはできません。
他のある程度電力が残っている同程度以上の容量のあるバッテリーか、あるいはエンジンの始動問題なく行える同程度以上の容量のバッテリーを積んだお車を持ってくるのが楽です。
非常に大きな車のバッテリーが上がった場合、小さい軽トラックなどでバッテリーを繋いでも不十分なことがあるため、できれば同程度以上で探してみましょう。
2台の車のバッテリーを繋ぐ際には、ボンネットを近く寄せて停車します。
バッテリーはプラス端子とマイナス端子があり、プラス端子の部分にはゴム製のカバーが被せられています。
そのカバーを上に引き上げ、バッテリーブースター用のケーブルを繋ぎます。
繋ぎ方はバッテリーの端子部だけに触れるようにして挟むようにし、他の金属部に触れないようにします。
次にマイナス端子も同様にバッテリーブースターケーブルを繋ぎ、エンジンの始動をしてみます。
もし救援車側のバッテリーが弱い場合は救援車側もエンジンを始動して電力をあげてあげましょう。
5.車のバッテリー上げるの防止方法について
車に鉛バッテリーを積んである限り、バッテリー上がりを完璧に防止するのは非常に難しいです。
しかし、普段の日常からバッテリーの点検をしてみてください。
ほかにも車から降りる際はエンジンがしっかり停止されていること、またルームランプ、ハザードランプ、ヘッドライト、ポジションライトがしっかり消されていることを確認しましょう。
ドアをしっかりして施錠をすれば問題なく次もドライブを楽しむことができるでしょう。
またバッテリーが寿命を迎える前に交換することで、バッテリーが上がりにくくなります。
一つの目安が2~4年なので、車検のたびに交換するとバッテリーが上がって困ることは減るでしょう。