あなたは車を乗られていて、普段から点検はされてますでしょうか。
車の点検項目の中でも特に重要なのがやはりバッテリーのチェックです。
バッテリーの点検を怠ると、バッテリーが上がって車が動かなくなるケースもあります。
バッテリーで困ることがないようにバッテリーのチェックポイントをここで見ていきましょう。
1.車のバッテリーを弱いまま交換しないとどうなる?
車のバッテリーには寿命があるというのは聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
今道路で走っている車のほとんどは鉛バッテリーというものを使っています。
一部でハイブリッド車などは鉛バッテリーとは別にスマートフォンなどでお馴染みのリチウムイオンバッテリーなども積んでいる車もありますが、メインはやはり鉛バッテリーです。
その鉛バッテリーは各バッテリーメーカーで標準的には2~4年ほどで交換を推奨しています。
ただ、バッテリーはお車の使用頻度だったり、走行する道路状況などによって寿命も大きく異なってきます。
例えば普段から仕事としてほぼ毎日高速道路をよく走るような使い方をしているお車のバッテリーは寿命が標準よりも長くなります。
それは効率的に充電をすることができ、バッテリーにも負荷が少ないためです。
逆に週に1回や月に1回の頻度でしか乗らず、一般道路で東京のような信号の多い場所での走行がメインの場合はエネルギー効率が悪く、早くバッテリーもダメになってしまうでしょう。
ディーラーでの整備士の方はこのようにバッテリーを交換するチェックの前に使う人のお車の使用状況などを最初に確認します。
それによってお話しする内容が違うことがわかっているからです。
では、バッテリーが弱っている状態でバッテリーの交換もせず使い続けた場合はどうなるでしょうか?
一度鉛バッテリーの比重が下がってしまった場合、基本的には回復をさせることはできません。
それにバッテリーが弱っているとエンジンのつきが悪くなってきて、段階的に症状を確認することができるでしょう。
それでも乗り続けた場合は最悪はバッテリーが死んだ状態、つまりエンジンの始動もできずお車を運転することができなくなるでしょう。
バッテリー上がりを一時的に救済することはできても、またエンジンをきると再びエンジンを始動することはできないため、交換なしで乗り続けることは不可能です。
週に1回以上乗られるような方は新車時や新車時から5年未満の場合ですとそこまでバッテリーが弱ることは稀です。
よほどお車を乗っていない場合は除いてまだまだバッテリーは元気なことが比較的多いです。
2回目の車検もバッテリーを交換なしで過ごしている場合はそろそろ危険信号が点くので気をつけてください。
2.車のバッテリーが弱くなってきた!?チェックポイントとは?
お車のバッテリーが弱くなってきたかどうか、エンジンの音だけではわかりづらい場合はどのように計測をすれば良いでしょうか。
1つはテスターを使って車のバッテリーの電圧を調べる方法です。
軽自動車の場合だと12Vバッテリーを積んでいることが多く、ある程度基準を理解してチェックをすることで突然のバッテリー上がりなどのトラブルは防げるでしょう。
また、最近のお車ではメーター内にバッテリーのマークが表示され、バッテリーに異常があるのかを知らせてくれます。
そのほかにもボンネットを開けてバッテリーの液量を確認することも大事です。
バッテリーの液量を確認したあとには、バッテリーがお車が動いてもしっかり固定されているか注意してください。
グラグラ動いてしまうようだと取り付けが甘い状態で、バッテリーの容器が最悪は動いて何処かに行ってしまいます。
また、端子の接合部も重要なチェックポイントで、電気がしっかり供給されるためには端子部のボルトがしっかり締まっていることを確認しましょう。
3.車のバッテリー液の点検方法とは?
バッテリーが正常に作動するにはバッテリーの中身であるバッテリー液がしっかり入っている必要があります。
ボンネットを開けてバッテリーの容器を見てみるとそのサイドに目盛りがあるのがわかります。
その目盛りで見てバッテリーの液量が多すぎてもダメですし、少なすぎてもダメで、その標準の境界線を書いてくれています。
バッテリー液が多いと継ぎ足しか何かをしすぎたのだと思いますがすぐに抜いてください。
逆に液量が少ないとどこかで漏れている可能性もあるため、注意が必要です。
漏れた原因を考え、容器の劣化などで漏れる場合は残念ですが交換をしましょう。
しっかり問題がないことを確認できてからバッテリーの点検を終えるようにしてください。
そのまま放っておくとさらに液漏れをして大惨事になってしまうこともあるかもしれません。
4.車のバッテリーの電圧の点検方法とは?
お車のバッテリーのチェックで電圧の確認も非常に大事です。
電圧は昔の車には電圧計のようなものがついていたようですが最近の車ではついていません。
従って別途電圧計を取り付けたり、電圧計を使って都度図らないといけません。
電圧計を常時接続するタイプのもので取り付けた場合は、エンジン始動前、始動中、停車後で電圧を測ることができ、バッテリー上がりなどの対策にもなります。
今はバッテリーを作っているバッテリーメーカーも非常に多く、意外と大企業ではなくても積極的に販売しているところもあります。
5.車のバッテリーを長持ちさせる方法とは?
車のバッテリーは人によって寿命が違うということですが、どのようにしてか寿命を延ばし長持ちさせることはできないだろうかと考える人も多いです。
ですが、バッテリーを長持ちにするために車の使用方法を変えることは本末転倒です。
例えば、ロングドライブをすることでバッテリーは長持ちするでしょう。
ロングドライブをすることで安定的に電気が供給され、負荷が低く充電ができるからです。
でも、必要以上にロングドライブするのは無駄でしかありません。
またライトをつけずに走ればバッテリーの消耗を抑えらえますが、暗い中ライトをつけないのは危険です。
基本的には車の使用方法を変えるのはお勧めしませんが、1つだけ長持ちさせる方法があります。
それはエアコンの使い方です。
エアコンもやはり電気を使うので最小限に止めることでバッテリーの消耗を防げます。
厳密にいうとエアコンはエンジンからの動力によってエアコンコンプレッサーというエアコン独自のルートで動いています。
よくアイドリングストップのお車ではエンジン停車時にエアコンがストップしてしまうことから、ある程度はエアコンもバッテリーを使っていることがわかります。
またバッテリーを作っているメーカーにも種類がたくさんあり、できる限り長持ちをさせるためには検討をして見ても良いかもしれません。
少し値段の高いバッテリーは標準のバッテリーよりも交換目安までの時期が長いことが多いです。
ただ、これはバッテリー交換までの時期を保証することはできず、やはりお車の使用状況に応じて変わってくることは理解しないといけません。
このバッテリーの寿命が延びた分と、通常と高価なバッテリーの価格差を引き合いに出してコストパフォーマンスを見て行くしかないでしょう。
また最後に、ご自宅でバッテリーを直接充電してしまうことでバッテリーの寿命を伸ばすこともできます。
ブースターケーブルのようなものでプラス端子、マイナス端子をしっかり掴み、ご自宅の玄関などにあるコンセントと繋ぐものです。