中古車を購入するとき少しでも安く買ったり、維持費を安く抑えたいですよね。
- 中古車に車を買い替える場合でもエコカー減税の対象になるのか?
- 新古車に買い替える場合はエコカー減税の対象?
- 中古車のエコカー減税の期間はどれくらい?
などエコカー減税について気になることがあると思います。
そこでこの記事では中古車のエコカー減税について詳しく解説していきます。
1.中古車でもエコカー減税の対象になるの?新古車はどうなの?
エコカー減税とは、国土交通省の定める基準をクリアした車に対して、税金の優遇が行われる制度です。
具体的には排出ガス基準と燃費基準値のクリアが必要で、これらが必須条件となっています。
中古車において気になるのはこのエコカー減税が適用されるか否かです。
結論から先にいえば、中古車もエコカー減税の対象で優遇を受けることができます。
なので、車を買い替えるときには新車だけでなく中古車のエコカー減税の条件に付いて詳しく知っておいた方がいいです。
ただしそれには条件があるので、これから車の購入を検討する場合は、確認してから購入を決める必要があります。
中古車における必須の条件は主に二つで、「環境基準」と「適用期間」を挙げることが可能です。
新古車も中古車扱いでこの条件に該当しますから、エコカー減税とは何か、そして適用対象かチェックすることをおすすめします。
2.中古車のエコカー減税が受けられる条件や期間はいつまで?
環境基準はエコカー減税における要で、平成32年度の燃費基準プラス20%の達成車、平成27年度の燃費基準達成車によって減税の適用が左右されます。
電気自動車や燃料電池自動車、プラグインハイブリッド車などは元々環境性能が高いので、まず減税の対象となります。
一方の天然ガス自動車には、平成21年排ガス規制NOx10%以上低減、または平成30年規制適合の条件が加わります。
クリーンディーゼル車であれば、平成21年排ガス規制適合か平成30年規制適合のクリアが不可欠です。
ガソリン車は平成17年排ガス規制75%低減か、平成30年規制50%低減を達成していれば、中古車でも環境基準を満たします。
適用期間の方は自動車取得税と自動車重量税に関わります。
自動車取得税は平成29年4月1日から平成31年3月31日までに購入した中古車が対象です。
自動車重量税は平成29年5月1日から平成31年4月30日までに継続検査か登録した中古車が対象です。
中古車でも条件を満たすことでエコカー減税を受けることができます。
3.中古車のエコカー減税が受けられるのは車検は何回目まで?注意点は?
エコカー減税の適用は新車購入時に加えて、初回の継続検査の車検時にもあります。
仮に初回の車検切れが発生してしまった中古車も、切れた日から15日以内に車検証の交付を受ければ、問題なくエコカー減税が適用されます。
結論すると、中古車がエコカー減税を受けられるのは1回目までということです。
注意点は年々適用条件が難しくなっており、設計の古い中古車は基本的に減税のハードルが高いという部分です。
中古車を購入する際は環境基準の適合と、車検証の残り期間に目を向けて比較検討する必要があります。
車検切れはエコカー減税において致命的な問題となるので、車検証の交付の必要性や猶予期間に注意しましょう。
これらをクリアすればエコカー減税が受けられたり、中古車が実質的にお得に買える結果が実現します。
4.自動車取得税の減税額の求め方は?エコカー減税でいくら安くなるの?
自動車取得税のエコカー減税額を求めるには、自動車取得税にエコカー減税で得られる減税率をかければ求めることができます。
エコカー減税の減税率は20%~100%(非課税)まであります。
例えば、自動車取得税が3万円の場合
- 20%減税の場合:6000円の減額
- 40%減税の場合:12000円の減額
- 60%減税の場合:18000円の減額
- 80%減税の場合:24000円の減額
- 100%減税の場合:30000円の減額
自動車取得税はこの計算式を適用することで求められます。
課税標準基準額× 残価率= 取得価額(1,000円未満切捨て)
取得価額× 税率(3%or2%) = 自動車取得税額
課税標準額の目安は新車の値段のおよそ90%です。
その課税標準額次に残価率を掛けたものが取得価額です。
取得価額に税率を掛けると自動車取得税が現れます。
税率は普通車で3%軽自動車なら2%となっています。
しかし、中古車の取得価額が50万円以下なら、自動車取得税は非課税で免除です。
普通自動車の残価率
経過年数 | 残価率 |
---|---|
1年 | 0.681 |
1.5年 | 0.561 |
2年 | 0.464 |
2.5年 | 0.382 |
3年 | 0.316 |
3.5年 | 0.261 |
4年 | 0.215 |
4.5年 | 0.177 |
5年 | 0.146 |
5.5年 | 0.121 |
6年 | 0.100 |
軽自動車の残価率
経過年数 | 残価率 |
---|---|
1年 | 0.562 |
1.5年 | 0.422 |
2年 | 0.316 |
2.5年 | 0.237 |
3年 | 0.177 |
3.5年 | 0.133 |
4年 | 0.100 |
5.自動車重量税の減税額の求め方は?エコカー減税でいくら安くなるの?
自動車重量税の減税額の求め方は、自動車重量税を導き出しそれから適用することになりますが、計算式が難しいのがネックです。
そこで計算結果に正確に導き出す為にも、重量税の計算が行えるツールの利用がおすすめです。
具体例としていくら安くなるか、自動車重量税の減税率は25%~100%(非課税)まであります。
仮に自動車重量税が3万円の場合
- 25%減税の場合:7500円の減額
- 50%減税の場合:15000円の減額
- 75%減税の場合:22500円の減額
- 100%減税の場合:30000円の減額
自動車取得税の減税分と合わせて、結構な額がお得になります。
制度の適用を受けないのは勿体ないので、適用条件を満たすのであれば、中古車だからと臆せず積極的に活用することが大切です。
適用の対象車は、それだけ環境に対する負荷が小さいので、堂々と減税を受けることができます。
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