- 中古車のタイヤがひび割れているとき交換してもらうことはできるのか?
- 中古車を購入するときタイヤを新品に換えたほうがいいのか?
- 購入した中古車のタイヤの溝がどれくらいの時にタイヤを交換したほうがいいのか?
- 中古車のタイヤはどれくらいの期間持つのか?
- 中古車のタイヤ保証には加入したほうがいいのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では中古車のタイヤについて詳しく説明していきます。
1.中古車のタイヤの交換期間はどれくらい?
中古車を購入するときに、タイヤに目を向けることはとても大切なことです。
中古車の傷やへこみなどの状態は目を向ける人も多いのですが、タイヤにまで目を向ける人が案外少ないです。
しかし、ボロボロのタイヤの場合
- 乗り心地は悪くなる
- グリップが低下している
- ハイドロプレーニング現象が起こりやすい
- パンクやバーストが起こりやすい
など安全性に大きな問題を抱えることになります。
ただ中古車のタイヤと一言で言っても、中古車によって状態が変わってくるので、明確な交換時期というのはありません。
タイヤの状態から交換時期を判断する必要があります
・タイヤの溝で交換時期を判断する
基本的にタイヤの交換時期というのは、タイヤの残り溝の深さで判断することになります。
新品のタイヤの場合、溝の深さは7~8mmほどあります。
保安基準としては、残り溝が1.6mmが限界となっていますが、かなりギリギリのラインなので、少し早めに交換をしたほうがいいです。
その時の目安としては、残り溝の深さが3mmが交換の目安となります。
3mm以下になる途、グリップ性能が低下しますし、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。
安全のためにも溝の深さが3mm以下のタイヤは交換したほうがいいです。
スリップサインをチェックして交換時期を予想する
残り溝が1.6mmと言われても、パッと見ただけでは判断しにくいと思います。
タイヤの状態をチェックするときには、スリップサインのチェックを行いましょう
スリップサインの高さは1.6mmとなっています。
タイヤの溝がスリップラインと同じであれば、完全に交換時期のタイヤとなります。
スリップラインより1~2mm多いくらいの場合も早めに交換したほうがいいです。
・タイヤのひび割れや偏磨耗は要注意!
車の走行によってタイヤは摩耗していくわけですが、運転しなくても経年劣化でタイヤの状態は悪くなっていきます。
仮に溝があったとしても、タイヤにひび割れがある場合には、交換の必要があります。
またタイヤの片方がすり減っている場合も、注意したほうがいいです。
単純にタイヤの溝の深さでは判断しにくく、そのまま使い続けるとタイヤのゴムの内側のワイヤーが露出する危険性があります。
バースト・破裂が起こりやすくなるので、すぐに交換をする必要があります。
2.中古車のタイヤが古いなら購入時にタイヤ交換の交渉を!
中古車のタイヤが古いと購入してすぐにタイヤの交換を行わなければなりません。
古い車の状態で車を運転するのは安全性や乗り心地にも影響してきます。
車は気に入ったけれど、タイヤに不満があるという場合には、購入時にタイヤ交換の交渉を行うのも一つの手段です。
ただ正直なところ、中古車は新車と比べると値引き交渉をするのが難しく、新車のように何十万円もの大幅な値引きをすることはできません。
多少の値引きであれば、中古車でも値引き交渉を行うことができるので、やってみる価値があります。
・タイヤ交換の交渉術のポイント!
タイヤ交換の交渉をするときには、以下の2つのポイントが大切です。
- タイヤの状態が悪いことを指摘する
- 即決で中古車の購入をすることを条件にする
例えば、
「車は気に入ったけれど、タイヤが古くて気に入らない。タイヤを新品に無料で交換してくれるのであれば、即決で決めます」
というような感じで交渉を行うと、セールスマンの心を動かすことができます。
セールスマンとしても、契約が取れることが約束されているのであれば、頑張って値引きを行ってくれる可能性が高いです。
また最初に無料でのタイヤ交換を要求しておくことで「無料での交換は無理ですが、タイヤ交換を〇万円引きなら可能です」といったように、タイヤ交換料金の値下げに成功しやすくなります。
もし気に入った中古車のタイヤの状態が悪いようであれば、このように交渉してみることをお勧めします。
3.できる限り状態のいいタイヤの中古車を探すのも一つの手段!
このように値引き交渉をすることで、中古車購入時にタイヤを安く新品に交換することもできます。
中には交渉するのが苦手という人もいるかと思います。
そんな場合には初めからタイヤの状態のいい中古車を探すというのも一つの手段です。
一言で中古車と言っても、まだまだ使える状態のタイヤの中古車だってあります。
きちんとメンテナンスや整備をしたうえで中古車を販売するという中古車販売店もあります。
すぐにタイヤの交換をするのは面倒だという場合には、初めからタイヤの状態いい車という条件で車を探すのもありだと思います。
また予算の中にタイヤ交換費用も入れてしまうと、探せる中古車の幅が広がります。
4.中古車のタイヤ保証には加入したほうがいいのか?
中古車販売店の中には、タイヤ保証を行っているところもあります。
中古車を購入するときに、タイヤ保証に加入するのはお得なのでしょうか?
そこでタイヤ保証の加入料金とタイヤ4本の交換費用をそれぞれ見ていきます。
例えば、カーチスが行っているタイヤ保証では加入料金が以下のようになっています。
軽自動車:7000円(最大5万円まで保証)
軽自動車以外(16インチ未満):8500円(最大10万円まで保証)
軽自動車以外(16インチ以上):10000円(最大10万円まで保証)
※保証期間は2年間
タイヤ保証では、1本でもタイヤがパンクやバースト、エアー不足となった場合に、新品のタイヤ4本に交換することができます。
1本当たりのタイヤの値段の相場は以下のようになっています。
軽自動車:2000円~5000円
普通自動車のタイヤ:3000円~6000円
タイヤ保証を利用すると、新品のタイヤ4本の交換してもらえるので
軽自動車の場合:8000円~20000円
普通自動車の場合:12000円~24000円
タイヤ保証に加入したほうが新品のタイヤを自分で買うよりも安いことが分かると思います。
もし保証期間内にタイヤにトラブルが発生した場合には、お得だと言えるでしょう。
しかし、ここに大きな注意点が1つあります。
タイヤ保証が機能するのは、あくまでタイヤにトラブルが発生したときで、古くなったからタイヤを買い換えようというときには使えません。
万が一、タイヤにトラブルが起きた後に使えるのがタイヤ保証です。
将来タイヤを買い替えるときに安く済ますことができるというものではないので、注意してください。
タイヤ保証をつけている中古車販売店では、納車前にきちんと整備を行うので、よほど状態の悪いタイヤなことはありません。
普通に使っていればめったにタイヤのパンクやバーストが起こることはないので、個人的にはタイヤ保証には入らなくてもいいと思います。